みしょのねこごや

Diary - 2009年7月

반기문事務総長とのTown Hall Meeting

今日,東京大学で반기문事務総長とのTown Hall Meetingがあったので,参加してきた。(一応抽選とかだったらしいのだけど,詳しいことは知らない。)

通信・記録機器など(金属一般)は持ち込み禁止だったためTsudaれなかったのが残念だが,大体内容は記録しておいたのでまとめてみる。

先に感想を述べると,予想していたよりも興味深かった。学生の質問も非常におもしろいものが多く,それに対する반氏の返答も非常に示唆的だった。これは반氏の"Mediator"としての能力の高さによるものだろう。


入場

受付が12:00~12:45で,僕は12:35頃に入場したのだが,既に沢山の人が入場していた。電子辞書を持ち込めなかったのが残念。

Staffも含めて大体150~180人ぐらい。うち学生は80~100人ぐらいだろうか。年齢層がちょっと高めのような気がしたが,よく考えたら学部学生は講義を受けている時間だよなぁ。Pressは3~5組来ていた。

最前列が関係者用Reserved seatで,2列目がなんか仕込みっぽい学生用のReserved seat。多分大学院か何かの,きっと「国際なんとかなんとかプログラム」みたいなのの参加者なのだろう。いいところに座りやがって。

待機

そんで,13:35まで50分ほど待機。じっと座って始まるのを待っていた。警備とかで色々あるのは分かるけど,単に待たすのではなく,もう少し何か出来ることがあったのではないかと思う。

13:41に반事務総長が入場したので,拍手で歓迎。

田中明彦副学長の当たり障りのない挨拶のあと,반氏の基調講演。

基調講演

13:45~14:15までの30分間。

基調講演はもちろん基調講演なので,well-knownな話。반氏の英語がとても聞き取りやすかった。世界で活躍している人の英語だった。(後のdiscussionにおける留学生の英語は,流暢だけど聞き取りにくかった。専門用語とか固有名詞とかいっぱいだし。込み入った話をするときはもうちょっとゆっくりしゃべってほしいなぁ。)

基調講演の内容は大体以下のような感じ。僕が間違って理解している部分もあるかもしれないことに注意。

  • 最初に学生への激励。
    • 東大すごいとこ。将来我々をleadしていく学生と話せてうれしい。
    • 日韓で競争し,協力していこう。
    • 国際的に貢献していこう。
    • 我々は"Multiple Crises"の時代に生きている。
    • You should know how the "Multiple Crises" situation is difficult. 環境,安全保障,貧困……。
    • You should know how you have power.
  • 第一に温暖化「気候変動」と言っていたように記憶している
    • ざっと国連の報告書を紹介。
    • We need to change our behaviours.
    • 日本も頑張って削減してね。
    • ひとりひとりの協力が世界を変える。
    • You can move parliament, nations, prime ministers.
  • 第二に兵器とかの問題。
    • 北朝鮮(DPRK)の核実験や"missile" launchについて言及。我々はStrong messageを送りました。多分ここでのmissileは所謂rocketのことじゃなくて,短距離missileのことだとおもう。
    • 核拡散防止に向けて動いていますよ。
    • 被爆国である日本は軍備縮小に向けてleadershipをとっていますね。これからも頑張ろうね。
    • پاکستانやافغانستانの問題についても触れていた。
  • 第三に金融危機関連。
    • 沢山の人が"pushed to poverty":貧困層に押し出された。貧困が広がってるよ。
  • 色々な危機があるけど,各国と国連とが協力して頑張っていこうね。
Discussion[1]

東大の北岡伸一教授(元日本政府国連代表部大使)がmoderatorとなって,学生と반氏とのdiscussion(Q&A session)。45分間で7人の学生が質問した。

英語の理解出来ない部分が結構あったのが残念だけど,国際関係の英語に詳しくないので仕方がない……。

第1部は,平和とか安保とかに関連した話題について。

最初にいきなり「仕込み学生の席」から(餌を欲しがる雛鳥のように)勢いよく手が上がった。横一列に並んだ4人からのみ手が上がった様に,ちょっと引いた。もうちょっとおちつこう。ともかくその一番左端の学生(公共政策大学院)の質問。ちなみに,彼以外の仕込みの学生たちは結局質問できずに終わっていた。メシウマ。せめてバラバラに座るとかすればよいのに。北岡教授GJ。

「事務総長は各国代表とかよりどう有利なのか。」→「中立であるからmediatorとして自由に動ける。」

반氏はこの"mediator"という単語を繰り返し述べていた。調停者として事務総長職を全うしていこうと考えているようだ。News weekから「指導力がない」と過激な批判を受けたわけだが,それも반氏がmediatorであることを重視している(重視しすぎている)からであるような気がした。中立性を重視しすぎなのかもね。(まぁ重視しすぎてもしたりないものだけど。)

Discussion[2]

そんでそれに対する次の質問者の切り返しが素晴らしかった。今日の山場。法学っぽいことをやっている女性の人。

「でもあなたは韓国出身でしょ。」もちろんもう少し軟らかい表現で「中立性であることと韓国出身であることとの間で"gap and paradox"を感じることはありませんか」とか聞いてたけど。

→「それは私のgap and paradoxではなく,"YOUR gap and paradox"だ。」

반氏が韓国出身であるから韓国に有利に動く,というのは,言い換えれば,반氏が韓国出身であるから韓国に有利に動くのではないかと人々が考える,ということであり,結局そういう「偏見」は仕方がないから返答できない,ということなのだろう。その通りだと思う。

結局,日本出身だから日本びいきする,岩手出身だから岩手びいきする,東大出身だから東大を採用する,みたいにscaleを変えれば常に同じ議論が適用できるので,その議論には本質的な意味は無いことになるわけだ。

勿論実際に韓国に有利に動いているのかもしれないけれど,その当然の疑念は仕方がないことで,実際にそうなのか判別することはとても困難。

Discussion[3]

遠いからよく見えなかったのだけど,やたら流暢な(=聞き取れない)英語でမြန်မာပြည်のことについて喋っていた。

반氏は「色々難しいよね。軍事政権だからといって,台風による水害を考えると援助しなきゃいけないし。でもအောင်ဆန်းစုကြည်さんのことは懸念してるよ」みたいなことを言っていたように思う。あまり詳しくないのでわからない。

Discussion[4]

ここから第2部。経済とか社会とかに関連した話題について。

4人目の人はきっと留学生。全く英語が聞き取れなかった。반氏は「ODA大事だお」とか言ってた。

このあたり疲れていたので集中してなかった。

Discussion[5]

5人目の人も留学生。所属は聞いていなかったのだけど,なんか理系っぽい感じ。

「日本の留学生への支援が手薄い。各国のminorityを支援したりはしないのか」とか言ってたように思うが,まぁ当然ながら반氏は「高須国連大使に答えてもらいたいなw」とか言って,民主主義国家だから……とか内政干渉は……みたいなことを言っていたような気がする。

Discussion[6]

最後の第3部。国連改革その他の一般の話題。

6人目に質問した女性はかなり突っ込んだことを質問していた。

「安保理の拡大はどうするんですか。Plan AとPlan Bのどっちがよいと考えますか。」……いや,AとかBとか言われても知らんし。血液型か胸の大きさの話にしてくれ。

まぁここでそんなことを聞いても,一般的な返答しか期待できないわけだけど,반氏は「改革しなければ,拡大しなければ,という認識では共通してるけど,個別案はなかなか難しいよね。でもgearが1速から2速に切り替わったよ。交渉は進んでいる。」とかいう話をしていた。

まだ2速ですか,いつになったら高速道路に乗れますか,とか聞こうと思ったけど時間がなかった。

韓国出身だから日本の常任理事国入りに反対するのか,みたいな点については,さっきの"gap and paradox"の論理を引用していた。まぁ尤もだ。

Discussion[7]

最後の人は法学部の3年生。「最近は色々と世界情勢が変化してますが,事務総長として何をしているんですか」みたいな,素朴なのか,News week誌を意識した皮肉なのか判断に迷う(おもしろい)質問。

正直疲れていて十分聞き取れなかったのだけど,반氏は「EUとかAUみたいな,地域連合が出来るのはいいことだね。でも各国が『boundaryにstick』するようになって,"This is our domestic problem."とか言ってるのは良くないよね。まぁMediatorとして頑張ってるよ。」みたいなことを言ってた。

ここで時間が来たので,moderatorの北岡教授が総括をして,おしまい。

おしまい

そして반氏は,国連旗の刺さった黒塗りの高級車に乗って,龍岡門から帰って行きました。

75分間という短い時間だったけど(しかも50分も待たされたけど),とても貴重な体験でした。政治というか行政というのはおもしろそうだなぁ,という感想。

企画して下さった方々,(50分も待たされたけど,ともかく)ありがとうございました。警備お疲れ様でした。

そして何より,반事務総長には,充実したdiscussionを作り上げてくれたことにとても感謝しているのですが,ここを見ているはずはないのでまぁいいや。

久しぶりに長文を書いて疲れたので,この辺で。しかしやっぱり大舞台に立っている人というのは格が違いますね。

都議選@荒川区

都議選が告示されたようなので,ちょっと調べてみた。我が荒川区選挙区は

  • 自民党(現)
  • 公明党(現)
  • 民主党
  • 共産党
  • 無所属(新銀行東京の元役員)

の5人が立候補してるらしい。それぞれどういう政策案(manifesto)を持っているのか気になって,各党のwebsitesを見に行って色々調べてみた。

自民党
TOKYO自民党の中には見つからなかった。もうちょっと頑張って探した結果,東京都議会自民党なるところを見つけた。ここに政策が書いてあった。詳しく書かれていたが,何が重要なのかわかりにくかった。
公明党
党のweb pageからすぐに見つけることができた。内容は簡潔にまとまっていたが,新銀行東京をどうするのか,Olympicをどうするのか,築地市場は……など,細かいことが書かれていなかった。結局何がしたいのかよく分からない。
民主党
党のweb pageからすぐに見つけることができた。各党の中で一番わかりやすかったが,「自民党とは違う」と主張したいだけのように見えた。Olympicに対する姿勢が書かれていなかったけど,彼らはどうしたいのだろう。
共産党
党のweb pageからすぐに見つけることができた。色々書いているようで,内容は充実していたのだけれど,PDF形式でしかも6~7個のfilesに分かれているようで,閲覧がとても面倒だった。ばらばらのPDFに分かれているため,政策の全体像が理解しにくかった。
無所属候補
Web上に政策を見つけられなかった。

各党の政策については各自で調べてもらうことにして,さて僕はどうしようか。

僕自身,東京都政にはあまり不満は無いので,このままの感じでやっていって欲しいのだけど,新銀行東京だけはイヤだ。あとOlympicに対しても積極姿勢ではない。

公明党の組織票を利したくないので投票には行かなければならないが,かといって民主党はOlympicについて触れてないあたり付和雷同的なふいんき(←なぜか変換できない)を醸し出してる。共産党とは各論は大体賛成できるけど総論が違う。では自民党か……。。。しかし新銀行東京はつぶさせたい……。。。。。。

あー困った。でもまぁ民主党か共産党のどっちかだなぁ……。総選挙を意識して共産党にしておくのも手かも知れない。

ものすごくおもしろいblogを見つけた!!!!

みしょだよー!!!

ちょっと調べ物をしていたら,ものすごくおもしろいblogを見つけたよ!!!!!

このおもしろさはみんなと分かち合いたいので,紹介します!!!

http://d.hatena.ne.jp/hajime-blog/ : 椎名まさはるを衆議院議員にしたい!!

絶対おもしろいのでみんなも見てニヤニヤするといいよ^^

……。。。。しかしこれ一体誰が書いてるんだろうなぁ……。。。。