今日は日曜日なので研究会はお休み。というわけで意気揚々と北京観光に……行くつもりが,疲れていたのか寝坊。10 時頃起きて,ちょっと気になってる仕事を進めて,12 時ごろにダラダラと出かける。
暑そうなので,天安门を見たあとで天安门そばの博物館に行こう,と考えた。天安门までは電車で 1 時間ほど。天安门西站で梨の飲み物(うまい!)を買おうとしたらまちがって Pepsi を買ってしまい,さらにそれを開けたら泡が吹き出て手がベトベトになってしまい,いきなり気が滅入る。なんとか天安门の西側にある洗面所で手を洗って問題解決。
天安门,でかい。ただ,近代建築のような感じで,あまり歴史を感じない。と思って調べたら,一応 1651 年にたてられたらしい。ちゃんと塗装が繰り返されているから歴史を感じないのか,それともそれ以外の建築物が歴史(というか使用感?)に満ちているのか……。周りのみなが中国の国旗を持っているので,羨ましかった。買いたい。毛沢東さんが飾られてあるのだけど,僕は中国の近代史を恥ずかしながら全く知らないので,彼が何をしたのかよくわからない。建国の父,ということしか知らないのだ。はー。古代なら分かるんだけど。。。
とりあえず中に入るべ,ということで中に入る。と,至る所に物売りが。氷菓子や飲み物,お土産物などを売っていた。そして旗!!!!!!!!欲しい!!!!!!!!!!しかしいかにも欲しそうにするとぼったくられるかもしれない,と思い,しばらく遠巻きに眺める。中国人が 3 元で買っていたのを見て,3 元だけ握りしめていく。……あっさり 3 元で買えた。ちょっとうれしい。
しばらく中をうろうろする。暑いので氷菓子を食べたくなる。炎天下で売られている氷菓子,だいじょうぶなのか……。。。と心配しつつ,『今日は色々食べまくろう,僕がおなかを壊したら僕の負け,壊さなかったら北京の負け。』というよくわからない決心をする。もちろん勝算はある。消化器系だけは日頃から鍛えているはずなので,たぶんちゃんと見極めれば……。そして勝負に出る。なんと 1 元。めちゃくちゃ固かった。道理でこの炎天下でも解けないわけだ。。。。しかしうまかった。これが 1 元とは。。。。
そしておなかがすいた。盒饭が売られていた。ちゃんと厨房がそばに有るし,たぶん公式?の食事処みたいだし,中国人もみんな食べてるし,大丈夫だろう,と引き続き勝負に出る。中華料理 3 品+白飯で 15 元。すばらしいなー。。。。と思ったら,卵の殻が思いっきり入っていた……。もちろんこの程度のことを気にしてはいけない。ここは中国なのだし,第一もし日本でこのようなことが有ったとしても,気にしないだけの余裕を持っておきたい。それにしてもこの殻はデカい。。。ぜったい気づいてただろ。しかし気にしてはいけない……。
そのあと,楼門に上ろうと思って券を買う。上ろうとしたら,係員に止められる。どうやら鞄はどこかに預けないと行けないらしい。しかしその預けるところに長蛇の列。なかなか進まない……。さらにここで預けたら,またそれを回収しなければ行けない訳で,しかしもし回収し損なったら大変なことになる……。だいぶ逡巡したあげく,あきらめることに。券 (5 元) は無駄になってしまったが,中国観光の際は鞄を持っていってはいけないということを学んだ。(ただし買い物のときには袋はもらえないので,買い物したときのためにいわゆるエコバッグを持っていくのが良いのだろう。)
そして天安门广场へ。国旗がはためいている。そして国旗の脇にいる人がめちゃくちゃかっこいい。軍服のようなのを来て,微動だにせず,完全に停止している。『中国武警』というらしい。どうやら,この武警もふくめて国旗,ということのようだ。武警は国旗の脇以外にも広場の色々なところに立っているのだけど,みんな背筋をピンとして直立不動。しかしやはり国旗の脇に居る人は別格のようで,普通の武警の直立不動っぷりに輪をかけて直立不動であった。何時間ぐらいあぁしているんだろう……。むしろあれは人間なのか……。ちなみにそれに引き換え,普通の警察(公安)はのんきにしていた。だらだらと普通の中国人とおしゃべりしていた。
しばらく中国武警の写真を撮った後,そのそばにある博物館(中国国家博物馆)へ。ここでも鞄を持っていたために入場に時間がかかる。やっぱり鞄を持ってきては行けないのだ。。。。
入場して展示を一通り見る。常設展はどうやら 2 つ。この地にあった王朝(元とかも含む)の歴史(大陸通史?)と,アヘン戦争以降の中国近代史。
大陸通史の方は,世界史の講義だとか甲骨文字の講義とか中国神話の本で学んだことがいろいろ出てきて楽しかった。鏡の裏側がまだまだキラキラしていたり,食器の底に(講義で習った通り)漢字が書かれてあったり。まぁ日本でも見られるのだけど,しかしやはり本場で見ると気分が違う。ところで,金とか元とかって中国民族とは全く関係ないはずなのだけど,彼らはそれら王朝のことをどう考えているんだろう。日本だと,縄文時代からずっと『日本民族の国』な訳だけど,中国だとそうではない。彼らの感覚が知りたかったのだが,語学力も時間も余裕もなかったせいで,よくわからなかった。
中国近代史の方はほとんど見る時間が無かったが,とりあえず『Great Britain を始めとする諸国家から侵略されて,法外な賠償金を請求されて(日清戦争を含む),辛亥革命して,抗日戦争して,共産国家を樹立して,それ以降生産がどんどん増えてきて発展してますよ,宇宙にも行きましたよ,新幹線も出来ましたよ,すげえ!!!!』という話だった。もちろん(入場無料の)国家博物館なので,国の宣伝であることは当たり前なのだけれど。それにしても,とにかく時間が無かったのが残念だった。普通に中華民国とかは出てきて,しかし(四五,六四ともに)天安门事件については触れられていなかったし,文化大革命の記述も(ちょっと探しただけでは)見つからなかった。彼らはこれらをどう考えているんだろう……。もちろん天安门事件も文化大革命も,歴史としては(その存在については)中国指導部も認めている話なのだから,書かれてあってもおかしくないし,特に文化大革命は毛沢東・林彪の重大な業績な訳で,毛沢東をたたえるの一部として書かれてもおかしくないはずなんだけど……。とにかく時間と語学力と,そしてそもそも基礎知識が足りないのが残念だった。知識不足,とても悲しい。
博物館が 5 時で閉館したので,とりあえず東に向かう。と,突然目の前に大繁華街が!!王府井というところらしい。日本で言うところの銀座みたいな感じ。楽しそうなのでしばらくうろうろする。
と,中国人の行列を見つける。花茶冰激凌というのが売られてあって,しかもなんと 6 元!!というわけでソッコー並ぶ。並んでいる間に,昨日買った日汉辞書で発音を調べる。そして注文!『我想买花茶冰激凌。』!!!……と言ったつもりが,なぜか出てきたのは『抹茶冰激凌』……。うーん。何が悪かったのか。……よく見ると,『花(hua1)』は 1 声。ところが僕は 3 声で発音してしまった気がする。そのせいで,『抹 (mo3)』と勘違いされていたらしい。教訓:四声を大事に,発言は単純に。夕食後に再挑戦したときには,simple に『一个花茶。』そしたらうまくいきました!
その後もしばらくうろうろする。お茶の店でお土産を買ったり,書店で立ち読みをしたり。中国の国家公務員の試験対策本とか,法律解説とかをパラパラと見たり,McDonalds に入ろうとして異常な混雑だった(そして高かった!)のであきらめたり,鉄観音のお茶をかったり。
と,道行く人々がヤシの実(?)に straw を刺した「アレ」を飲んでいるのを見かける。子供の頃,図鑑で「ヤシの実の中には juice が入っており,うまい」という記述を読んでから,ずっと試してみたかったアレである。どこに売っているのか……と,人の流れを上流にさかのぼってみると,なんと屋台街を発見!すばらしい!!!というわけで屋台街に侵入。みしょの胃 v.s. 北京,いよいよ本番。
しかし売られているものがなかなかグロい。サソリのような何かだとか,虫のような何かだとか。肉も売られていたが,何の肉なのかわからないし,ボッタクられるかもしれない。虫も食べてみたいのだけれど,こういうものは複数人で行ってネタとして食べるのがいいと判断して,それまで取っておくことにした。若い女の子(もちろんかわいい)が食べていたので,変な味ではないと思うんだけどな。
いろいろ悩んだあげく,餃子のようなものが売られている屋台で,餃子を頼む。値段が分からないけど,多分10元ぐらいだろう。と,なぜか 5 個入れられる。多い!というも聞き入れてもらえず,結局全部で 50 元だか 100 元だかを請求される。しかしここで負けてはならない。ようは気合いが肝心なわけで,ひたすら中国語と英語でまくしたてる。しかしどうやら 5 個というのはもう覆らないようだ。そこで,40 元を渡して様子をみる。まだ足りないらしい。でも『我说了很多!!! I have said that too many!! 』と,合ってるんだか合ってないんだかよくわからないけど,とにかく繰り返す。そしたらどうやら根負けしてくれたらしく,「あっちいけ」と追い払われた。5個で40元なら,まぁ仕方が無いかな。
そもそも,ボッタクられるのは覚悟している。普通の飲食店でも,料金のしくみが理解できないので,いくらなのかは会計の時まで分からない。実際,60元ぐらいだと思ってたところが100元だったこともあった。よく見ると,別にボッタクってるわけじゃなくて,明朗会計だったのだけれど……仕組みが肝心である。どうがんばっても意思疎通は不可能だ,ということを理解しているので,最後は日本円の力でなんとかしよう,と考えることにしている。屋台でも『1 個いくらですか?』と聞けばよかったのだけれど,そうしたところで相手の返答を聞き取れないことは確実なので仕方が無い。値段が書かれていないのは,そもそも相手によって値段を変えること前提なのかもしれないし。日本円,すばらしい。
そして,ヤシの実(15元)を買って飲む。甘いけど,冷たくないのであまり美味しくない……。うーむ。まぁ気分の問題である。
それから,『北京古观象台』というのを目指して,とりあえずさらに東へ向かう。めちゃくちゃ遠い……。北京の大きさをなめていた。地図の上ではちょっとなんだけどな。なんとか到着して,「おー,現象台だ〜。天文観測器具だ〜。」と,よくわからない感想を抱く。昼間だったら観覧できたのだろうけど,しかしそこまでする必要もないかな。どうせ基礎知識ないし……。
ということで,古观象台のすぐそばにあった駅から hotel へ戻る。途中で道を間違えたり,パンを買うだけなのになぜかむちゃくちゃ苦労したりしたけど,まぁともかく一日はおしまい。そのあと,見る人が見れば洗濯と呼ぶかもしれない行為をして,寝ました。よい一日。明日からは研究会本番。がんばろう。
Comments
はりももんが 2012/08/31(Fri) 02:46:47
臺灣。。
名無しさん 2012/09/17(Mon) 17:11:53
総合職試験のスコア公開希望
みしょ 2012/09/17(Mon) 18:23:09
最終試験寝坊したからスコア送られてこなかった