みしょのねこごや

Diary - 2012年4月

離婚しました。

最近考えていること

仕事(研究)のことばかり考えていると飽きます。これは僕がとても移り気なことの証左でしょう。たまには日記?らしく,最近考えていることを記してみたい。ここで深く議論するつもりはないので,箇条書きで。

東日本大震災と大量殺戮
  • Hitler や Mussolini に代表される fascismo の語源は fascio,Italiano で,束,集団,結束。
  • 関東大震災は 1923 年。その 20 年後が太平洋戦争。
  • 「絆」とか言ってる馬鹿たちの「絆」をすべて「fascio」に置換してやりたい。
若者はなぜ 3 年で辞めるのか
  • 経営者に魅力がないから。会社に vision が無いから。
  • 社員を惹き付けられない会社が消費者を惹き付けられるはず,ないじゃん。
公務員試験
  • なんとなく,再び公務員試験を受ける。たしか試験日は今月末だったような気がするけどよく知らない。
  • 今年から公務員試験が変わった。具体的に言えば,これまで I種, II種, III種 だったのが,「総合職試験」と「一般職試験」に改組された。
  • と聞くと聞こえが良い。大幅な改革のように見える。
  • 正確に言うと,「総合職院卒」「総合職大卒」「一般職大卒」「一般職高卒」の 4 つに改組された。
  • つまり I種が 2 つにわかれただけ。公務員制度は何も変わっていない。
  • 本当の目的は,法科大学院や公共政策大学院を卒業した人を取り込むため,あるいは公務員志望者にそれら大学院に行かせて搾取するためだろう。
  • 公共政策大学院とか基本的に公務員試験に落ちた人しか行かない,という現状を変えたかった。
やっちゃってできちゃって認知を拒んだ事例
  • 基本的に SEX すべきでない。2 つの避妊手段を併用しないかぎり SEX しないようにしている。
  • 女手一つで子供を育てられる環境が欲しいですね。僕は気が向いたら手伝います。
Nomad work
  • 遊牧民ナメんじゃねえ。だいたい nomad という言葉が気に入らない。
  • Nomad-like に働こうと思ったら,代替不可能な価値創造をしなくてはならない。そんなこと出来る人間,そういない。
  • 価値創造できない nomad は,ただのフリーター。単なる安価な労働力なのでどんどん搾取されてほしい。
  • 彼らが搾取することで僕は安価に牛めしや hamburger を食べられる。
  • というか遊牧民は「遊牧民」という言葉を知った瞬間に定住農耕社会に回収されるのではないか。Nomad と自称した瞬間に nomad でなくなるのではないか。
生き残るためには
  • Nomad-like な働き方で価値創造が出来るのならきっと生き残れる。
  • 組織に属していれば,まぁ餓死することはないだろう。
  • じゃあ,ふつうの人間は,組織に属しつつ,nomad としての価値創造が出来ることを目標にして労働という名の技術訓練をすればいいのではないか。
  • 結局,どのような働き方をするか,ではなく,どのような価値創造ができるか,が nomad と社畜の分かれ目なのだろう。価値創造が出来ないなら大企業で過剰労働するしかない。過労死するしかない。
暴力団
  • 任侠や義の精神は好きだ。
  • 落ちこぼれのための safety net だという主張にも賛同する。必要悪だと思う。
  • でも暴力団は「暴力」団である限り,そしてその一点のみゆえに反社会的なので,暴力の部分をなんとかしないと滅びて行くだけだろう。
  • そして治安は悪化する。
  • たとえば,拳銃の携帯を禁止するとか,組長(使用者)の許可制にするとか。刃物みたいな中途半端な武器は携帯しない,とか。
  • だいたい,警察ですらあれほど拳銃の使用を躊躇する社会なんだから,米軍みたいに拳銃を振り回してると駆逐される。
  • 警察とか,日本軍(いわゆる自衛隊)みたいな程度の武器使用基準にしましょうよ。司六代目,如何ですか。
Download 違法化
  • 動画と音楽に関する download 違法化は,とりあえず親告罪にとどめるっぽいが,実際どう運用するつもりなのか。捜査令状の口実か。
  • Download 違法化の保護法益は「映像と音楽の制作者の経済的損失」であり,例えば漫画家や作家の経済的損失は保護していない。
  • Download 違法化,映像と音楽の制作者だけを公権力により保護する,という点で不公平なので,成立させるべきではない。
Ba
  • Ba Design Lab,そもそも "Ba" って言った瞬間にダサい。
  • Ba の定義はちゃんと出来ているのか。たとえばどう英訳するのか。僕は "field" あるいは "field of/for/... interaction" だと理解している。
  • その定義に対応する言葉として "Ba" は最も適当なのか。
  • とりあえず barium だと思えばいいのでは。胃検診の手法を設計する laboratory。
その他
  • まぁ,いま国家公務員になるような人,どうせ 3 年で辞める。
  • 「夜行」と言ったときに電車ではなく bus を指すようになった。規制緩和が進む。
  • 恋の対象は恋人ではないでしょう。自分の記憶でしょう。
  • 込み合った電車で通勤している人はその stress により性格が悪くなって人々に害悪をまき散らすので速やかに殺戮せねばならない。

多事雑感。

環境汚染とか被曝の影響とかを僕自身がまったく気にしないのは,僕であるとか人類であるとか地球であるとかそういった全てのものを,宇宙の過程に過ぎないと考えているからだろう。

政策的にどっちがいいかとかどうすべきかとか,ある種の正しさを公理系として課した場合の演繹として話をするのもできるけれど。というか大抵のことはそういう公理系を仮定しないと意見にならないので意見を表明する場合には公理系の仮定が必須。

りゅーくん (@ryu1023)がfacebookになぜ生物の遺伝子は解を見つけ出せないのか?意外だ。。という疑問を書いていた。この疑問は僕自身ずっと持ってたもので,まあ大学でいろんな学問を学んで回答にたどりついた。生物学,とりわけ遺伝学と,統計物理学を学んだ人は,この疑問に対して似たような回答を出すんじゃないかなぁ,といつも思っている。

解といったとき,それは基本的に static なものを仮定している。例えば方程式の解はそう。時間発展を考えて微分方程式の解を考えればそれは dynamical なものになる。いわゆる \(f(t)\) ですな。で,りゅーくんが「解が無い」と思ってしまったのは暗にstatic な解を仮定していたから。ある static な解 \(x=\) を考えるということは,時間発展を考慮すると \(\bib xt=0\) となるようないわゆる固定点,いわば「未来固定点」が存在するかどうかを示すことになるのだろうけれど,(あ,じゃあついでに生命だというならDNAの配列の集合 \(\Sigma\) を仮定して,そのKleene閉包 \(\Sigma^*\) の真部分集合である生命体DNA集合 \(L\) を考えて, \(x\in L\subset\Sigma^*\) としましょうか。)そのような点は事実上存在し得ない。つまり生命のstaticな解は存在しない。

理由は簡単で,環境があるから。つまり \(x\) の時間発展 \(\bib xt\) は当然ながら \(x\) だけの関数ではなく,環境 \(E(t)\) の関数だから。つまり \(x\) が解生命であるとすると, \(\bib xt(x,E(t))=0\) を満たす必要があるから。ここで全微分を偏微分にしたりする操作をとるとその難しさがわかるっしょ。

いや,もちろん可能性はある。解生命の定義をもうすこし広くすれば良いのだ。つまり未来固定点たる解生命体 \(x\in L\subset\Sigma^*\) を探すのではなく,生命体の概念を種に拡張して「解生命種」 \(s\subset L\subset\Sigma^*\) を探そうとして, \(s\) が環境のもとどのような生殖活動をしても同じく \(s\) に戻ればよいのだ。突然変異はいわゆる致死変異となって速やかに死ねばいい。そうして地球が,あるいはある島が解生命種で満たされたら,それは解生命種と言って良いだろう。さらに他のいかなる種 \(s'\) があっても,その交配による子孫が \(s\) に入ってくれればなおうれしい。このとき解生命種はdinamicな解である。

ここで3つ注意がある。まず第1に,その点はentropyが高すぎるかもしれない。すなわち実現する可能性が非常に稀すぎて,宇宙が滅びるまでに生起しえないかもしれない。そうすると,やはり交配演算で得られる集合が解生命種に入っていなければならないという条件 \(s'\cdot s\subset s\) が不可欠になるだろう。第2の注意は, \(s=L\) が自明な解生命種となるということだ。何を以て「種」と呼ぶかの議論をしなければならない。いや,それ以前に実は「何が生命か」という問題を解決していない。これはまぁ自己複製可能,とかいう例の条件を援用しよう。すると \(L\) で十分か。第3に, \(s\) が達成できたとしたとき,そこに \(s\) にとって致命的な環境の変化が起きた場合,どうなるのか,ということになる。全滅するのであれば,それは解生命種ではなかったということになる。いわゆる進化の最終段階は死というやつである。解生命種は死そのものだったのだ。じゃあ \(s\) は環境に適応(すなわち進化)して,その環境変化を克服したとしよう。そのとき,それは同一の種と言えるのか?もちろん言えないので,解生命種ではなかったことになる。結局, \(s\) が解生命種であるためには,致死的環境変化が起きない,という条件が必要となる。どんな生物と交配しても致死あるいは自分の種を生み,いかなる環境変化にも適応し,どんな突然変異でも致死あるいは同種となるような解生命種は存在するのか。

理論的には可能だ。少なくとも,地球上という条件を考えている限り。でも,地球上でそれをやるのはちょっと制限時間が足りない気がする。

話を宇宙に持っていくと一気に飛躍する。つまり解生命種は big rip をも生き延びなければならないのだ。さすがにそれは無理であろう。その場合,解生命種という概念を捨てて,解生命宇宙にしてやればいい。つまり宇宙それ自体が解であるとする。

僕は,「解」の可能性として「この宇宙そのものが解である」という可能性を推す。


そうしてこの宇宙自体が1つの生命体である,解である,と考えると……。さすがにこれだとトンデモっぽいので,もう少し下げて,この宇宙の過程自体が懐疑主義すなわち dubitandum de omnibus の最基盤である,と考えることはそれなりによい。つまり我々は宇宙という omnibus の時間発展を為すごく一部の箱船である,宇宙という分子運動の総体の中でDNAを骨組みとして為された分子運動の一部である,という考えはそれなりに受け入れられるものだと思う。そしてその総体としての分子運動の中に自分の生きる意味とか将来の夢とか望みとかいったものを全部あずけてしまうと,結局「現在」こそが全てなのだというところに帰着する。現在とは何かというと,自分の意識,あるいは自分の記憶である。だから恋愛の対象は恋人じゃなくて,恋人との幸せな現在,でもなくて,恋人との幸せな現在を過ごしたという記憶,つまり過去の出来事の記憶であることになる。

僕は将来のことを考えすぎて鬱病になったことがあるけれども,そのことから得た教訓は,未来を考えると死ぬ,ということだ。大事なことなので強調しとこう。未来を考えると死ぬ。ついでにもう1つ。通勤電車に乗ると死ぬ。

当たり前で,未来には死ぬのだから,宇宙自体が死ぬのだから,未来を考えると必ず死ぬ。ちなみに通勤電車に乗ると死ぬ,というのは宇宙的真理である。

その平和に浸っていたいから,僕は絶対に子供を作りたくないのだ。扶養義務という,人類が僕を犠牲にすることによってその社会を平和にするために作り出した余計な枷が生まれてしまう。