みしょのねこごや

Diary - 2018年6月

来週病院に行くことにした。2 万円ぐらいかかる。保険は効かなそうだ……。

鬱の時はまったく研究が進まない,というかやる気すら起きないので,ひたすら数学をしている。10 年前もそうだった。数学と言っても今流行の機械学習で,Pattern Recognition and Machine Learning を黙々と読んでいる。syou6162 が 10 年ぐらい前に読んでいたのを思い出す。先見の明がある……。(ちなみに僕も 8 年前に言及している。先見の明がない。)

最初は一人で追うのは厳しいかと思っていたけど,どうやら著者は以前は素粒子理論を研究していたらしく,それゆえか式変形がすらすら追える。まあ測度論を除けば,機械学習に出てくる数学は普段使っている数学とほぼ同じ(実関数解析・線形代数・確率分布)なので,読めて当たり前なのだけれど。というかよく考えたら 10 年前に生物情報科学の講義で neural network を勉強してたのだった。というわけで 3 週間で 1/3 ぐらい読めた。

いつものように notes は Github に載せている。(ちなみに物理関係の notes は misho104/notes にある。)一応ちゃんと読んでいるつもりなので,これから読む人には役に立つだろうと思う。いくつかよくわからない,あるいは著者が間違ってるんじゃないかと思うところがあって,それらはいつもの中村優子 pink で書いているので,誰か分かる人がいたら教えてほしい。

ちなみに,Internet 上を探せば,PRML 輪読会の発表資料がたくさん見つかる。見つかるのだけど,ほとんどが単に内容をまとめただけのもので,ちゃんと読むにはあまり役に立たなかった。まあ学生がやってるんだから当然なんだけど……。ところで,それら資料は日本語で書かれたものがほとんどだった。わざわざ輪講資料を upload するのは日本人ぐらいなのだろうか?

Note 作成は iPad pro 上の Notability でやっている。使いやすかったので以前から使っているのだけれど,驚くことに,数日前の update で,iPad の左側に教科書を開きながら右側で note をとる,ということが可能になった。それだけでなく,手書き文字を自動で OCR 判別してくれる。僕の汚い字もちゃんと自動で判別してくれている。手書き文字を書いたその場で検索できる時代が来たのだ,と驚いた。これも機械学習のおかげか……。