みしょのねこごや

本棚(旧) - 物理学

基礎物理学一般
趣味で物理学広江 克彦
力学
解析力学I山本 義隆・中村 孔一
解析力学II山本 義隆・中村 孔一
量子力学
現代の量子力学 (上)J. J. Sakurai
現代の量子力学 (下)J. J. Sakurai
量子論と認識論―新ガリレイ式対話Josef Maria Jauch
場の量子論
An Introduction to Quantum Field TheoryMichael E. Peskin, Daniel V. Schroeder
The Quantum Theory of Fields (1) FoundationsSteven Weinberg
QCD and Collider PhysicsR. K. Ellis, W. J. Stirling, B. R. Webber
その他
Bose-Einstein Condensation in Dilute GasesChristopher J. Pethick, Henrik Smith
迷走する物理学Lee Smolin

基礎物理学一般

趣味で物理学 / 広江 克彦 理工図書, 2007年


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物理系のwebsiteの大御所『EMANの物理学』に掲載されている文章を,加筆修正してまとめた本。教科書ではなく,一種の『読み物』である。本作は力学と電磁気学のみとなっているが,web上には相対論や量子論などの文章も後悔されている。

この本や,或いは『EMANの物理学』の文章は,題名の通り,著者の趣味で書いたものである。しかし,内容はかなり深く,所々に緻密な考察の切れ端が見える。また,「よみもの」なので非常に読みやすい。

勿論,物理を専門にする人が読むと冗長に感じるだろうが,しかし逆にその意味では高校生でも読める本である。物理に興味のある高校生には是非読んで貰いたい。このような形で物理学の裾野が広がるといいなぁ,と,前々から思っていたのだ。

読了。2007年9月。

2007/09/13 01:44:45

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力学

解析力学I / 山本 義隆・中村 孔一 朝倉書店, 1998年


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あの有名な(?)孤高の物理学者,山本義隆の書いた,解析力学の教科書。学部3年の夏休みの自主seminarで読んだ……ことになっているのだが,十分に理解できていない。

本を開くといきなり微分幾何の話が出てきて,当時の僕はさっぱり理解できずに半泣きになりながら必死で文献を調べて理解しようとしたものだ。おかげで微分幾何はそれなりにわかるようになったが,力学の深い部分まで立ち入ることができなかった。

いい加減読もうと思うのだが……あの悲しみを思い出すと……。

学部3年夏に輪読(松崎)。十分理解していない。

2007/09/17 00:37:08

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解析力学II / 山本 義隆・中村 孔一 朝倉書店, 1998年


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山本義隆の書いた解析力学の教科書,下巻。学部3年の夏休みの自主seminar。

解析力学と量子力学のつながりが書かれていて,好きだ。また,束縛系の場合の取り扱い(Dirac括弧)については,場の量子論でMaxwell場を量子化(とはいってもLandau gaugeで)したときに必要になったのでこの本で勉強した。場の量子論にある程度目処が立ったらもっかい読もうと思う。

学部3年夏に輪読(松崎)。十分理解していない。

2007/09/17 00:40:50

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量子力学

現代の量子力学 (上) / J. J. Sakurai 吉岡書店, 1989年


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現代物理学の根幹である「量子論」の入門用として代表的な本。学部3年の春に,友達と自主seminarを開いて輪講した。とてもよく出来ている。

波動力学については全く扱っていないので,それについては別の本でみっちり学ぶ必要がある。しかしDirac記法を理解するのには最適。第3章(角運動量)は特に良い。

読了。学部3年春の輪読(松崎)。

2007/09/04 01:15:33

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現代の量子力学 (下) / J. J. Sakurai 吉岡書店, 1989年


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これも輪講で読んだ。上巻に比べるとやや議論が曖昧だったり説明不足だったりする。

特に第5章(摂動論)についてはかなりテキトーに書かれているので注意が必要。第7章についても,Lippman-Schwingerの方法よりはもっとガチ積分でやった方が教育的。

ただ,第6章は示唆に富んでいる。

読了。学部3年春の輪読(松崎)。

2007/09/04 01:16:06

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量子論と認識論―新ガリレイ式対話 / Josef Maria Jauch 東京図書, 1987年


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Galilei の『天文対話』の形をとって,量子力学における「実在」の問題を説明した本。現代物理の基盤である哲学を読みやすく描いた本。

読みやすいとは言っても,人類の認識の変革について扱っている本なので,直感的には理解できない。量子論のことをなにも知らない人が(数式の助けなしに)これを理解できるのか,には自信が無い。

量子論を一度勉強した人におすすめ。

読了。2010年11月。

2010/12/04 17:50:20

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場の量子論

An Introduction to Quantum Field Theory / Michael E. Peskin, Daniel V. Schroeder Perseus Books, 1995年


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場の量子論の入門書と言えばこの本!……なのだが,分厚い上に高いし,やたら天下り的だったのでかなり苦労した。とりあえずざーっと読んで何となく理解した気分になり,そしてとりあえず計算が出来るようになるための本。もう少し著者の論理を疑って考えを深めることが必要だろう。

読了したことになっている。2007-2008年にかけて。

2007/09/04 01:16:23

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その他

Bose-Einstein Condensation in Dilute Gases / Christopher J. Pethick, Henrik Smith Cambridge University Press, 2001年


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学部3年の冬学期,初田教授と平野講師の下で輪講した本。Bose-Einstein Condensation (BEC)について,理論および実験の両面から書かれている。

残念ながら学部3年程度のseminarということで,とてもゆっくりしか進まなかった。また,当時僕が量子統計力学を十分理解していなかったこともあって,特に統計力学の部分はよくfollowできていない。その代わり量子力学の部分は理解したつもりだ。

流体力学をやってからもう一度読むべきなのだろうが……。

学部3年冬のseminar(初田・平野)。Chap. 5ぐらいまで読了。

2007/09/17 00:47:08

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