生物と無生物のあいだ / 福岡伸一 講談社, 2007年
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2008年1月,読書中。
2008/01/04 18:03:54
所有
生物学一般 | |
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生物と無生物のあいだ | 福岡伸一 |
生命とは何か -物理的にみた生細胞- | Erwin Schrödinger |
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2008年1月,読書中。
2008/01/04 18:03:54
所有
物理学を勉強したことのある人なら誰でも知っているあのErwin Schrödingerが,生物学を勉強したことのある人なら誰でも知っている内容について,1943年頃に書いた本。
と書くと(特に物理側の人間は)大いに興味を持つだろうが,残念ながらそれほど良い本ではない。
Schrödingerは確かに偉大で考察もそれなりにしっかりしているが,しかしそれでもそこから60年間の生物学の進歩は彼の能力を遙かに凌駕していた。
つまり端的に言えば「内容が時代遅れ」である。
物理学をやっていない人間には分からない概念が沢山出てくるので,物理学をやっていないと読めないが,しかしその一方で生物学をやっていない人間には有害な本と言える。
ただ,生物学と物理学を両方(表層的にでも)勉強していたなら,とてもよい「歴史書」となるだろう。歴史書として読むのならとても興味深い。
現在特に素粒子物理学が直面している困難と,一方で「理論生物学」の発展する見込みが殆ど無い現状とを混ぜ合わせて解決するような筋道が,こういう歴史の中に埋まっているような気がしているのだ。
2008年1月,読了。
2008/01/21 16:50:51
東京大学総合図書館