7月1日
しちがつのうた
もしも神がこの世に居るのならば,私を殺してください。
憐れで曲がったこの脳に,考えなくてもいい,と伝えてやってください。
もしもそれができないならば,私をここから消してください。
動き続けるこの脳を,そのままこの世から消してやってください。
もしもそれすらできないならば,私をここから救ってください。
今いる場所はとても居心地が悪いのです。ここにいたくはないのです。
*
自分が死んだら起こること,いまそう予想の出来る諸処の雑多な事々に,いまの僕は耐えられません。
だから自殺はできません。今から高いところに上り,そこから改めて落ちるということは,今の僕にはできません。
だから僕は高いところで勉強するのです。そこから落ちることぐらいなら,突発的には出来るでしょう。
だから僕は死を望むのです。布団の中で死を待つぐらい,今の僕にも出来ましょう。
*
消えてしまえばそれがいい。初めからそういうものは無かったのです。
もしもこの体が無かったのであれば,それはつまり僕というのもないのです。
残念ながら,この劇場の観客は解放されません。映画は始まってもいなかったのです。
だから僕は,消えてしまうよりは死んでしまいたいのです。終わらない映画ほど痛いものはない。
*
救いとは何なのでしょう。今の僕にはそれが何か分かりません。
だから僕は,救われるよりは消えてしまいたいのです。
でもきっと,救いとは死そのものなのです。だから僕は,死を望むのです。
Comments
2007/07/06(Fri) 00:40:18
俺も死ぬときは1号館を選ぶよ